藤沢市の市の花は「藤」で、市内には多くの藤棚があります。湘南アイパーク敷地の南面道路でも、この季節には美しい藤が日陰を作って、私たちに憩いの場を提供してくれています。
今回は、藤にまつわる和歌を紹介いたしましょう。
源氏物語の第八帖「花宴」では、右大臣邸での藤の宴が描かれています。そこで右大臣は、源氏の君へ以下の歌を送っています。
わが宿の花しなべての色ならば 何かはさらに君を待たまし
(訳)我が邸の藤の花が、もし、世間並みの美しさならば、どうしていつまでもあなたのお越しをお待ちするでしょうか。是非ともお越しください。
道長が藤原氏の栄華も歌に読み込まれているようですが、湘南アイパークが新たなステージへと歩み始めたこの2023年4月、未来もこの藤の花のようにあればと願わずにはおれません。科学者のみなさん、湘南アイパークへ是非ともお越しください。そしてScience Cafeへのご参加もお待ちしております。