Shonan iPark Science Cafe

響き合え、科学。










湘南アイパークサイエンスカフェ

響合え、科学

「湘南アイパークサイエンスカフェ」の魅力。

湘南アイパークサイエンスカフェは「企業の垣根を越えて、サイエンスの議論ができる貴重な場」です。互いの親睦を深めあう機会は懇親会や部活動などいくつかありますが、研究者としての本分である“サイエンス”について語り合える場はそう多くありません。

サイエンスは、ある意味1つの言語です。それまでに面識のなかった人同士を繋ぎ合わせる力があります。「どんな事に興味があり、何を考えているのか」という人となりを伝える事ができます。社交的で最初から他者と積極的に交流する方ももちろんいますが、一般的に研究者とはラボや自社内など決まった区画に閉じこもりがちなものです。そうした方にとって、サイエンスという言語は「他者との垣根を下げ交流のきっかけを作る良いツール」になるのではないでしょうか?

かつてApple創業者のスティーブ・ジョブズ氏は「点と点を繋げる事が大切だ」と語りました。コンピューターとカリグラフィー(西洋書道)…この一見関連のないような点が結び付いた結果、様々な書体デザインを持つ今のパソコンが産まれた事は、多くの人が知る所です。

多様化・複雑化に伴い単一分野では対処が難しくなる昨今、このような異分野融合は従来以上に強く求められてくる事が予想されます。幸い湘南アイパークには様々な専門性・バックグラウンドを持つ研究者が多く入居されています。この多くの「点」を結び、「線」として新しいイノベーションに繋げていくための素地が、湘南アイパークサイエンスカフェには備わっていると私は感じています。

2019年8月に湘南アイパークへ来てからまだ3カ月程ですが、湘南アイパークサイエンスカフェのお陰で様々な方と知り合うことができました。また、バックグラウンドのない領域の研究についても、第一線で活躍される方がかみ砕いて説明してくれるため、自身の見識を深める事もできたと感じております。「参加しようか迷う」とお思いの方は、ぜひ一度足を運んでみてください。「“スポーツに国境はない”というのと同様に、サイエンスにも隔たりはないのだ」という事を感じ取って頂けるのではないかと思います。

ぜひ多くの方に御参加頂き、この取り組みをより一層魅力的なものにしていきたいと思い、この度筆を執らせて頂きました。至らぬ点も多くございますが、湘南アイパークサイエンスカフェの発展に少しでも貢献していけたらと思います。今後ともよろしくお願い致します。

 

湘南アイパークサイエンスカフェ 副代表

小笠原彬