暑い日が続きますね。藤沢方面から湘南アイパークに向かう沿道には白やピンク、紫のサルスベリの花が競うように満開です。アイパーク正門を過ぎてさらに東に進むと、湘南アイパークの中央あたりからは、パタリと突然にサルスベリの並木がなくなります。ここが丁度、藤沢市と鎌倉市の境界なのでしょう。
湘南アイパークの森の中にも、サルスベリの木が花を咲かせています(写真)。木登り上手な猿も、そのつるつるした樹皮では滑ってしまうから、という理由がその名前の由来のようです。「百日紅」と書くのは、100日間も次々とつぼみが開花して咲き続けるからだそうです。
和歌を紹介するはずでしたが、今回は特別に高浜虚子(1874~1959年)の詠んだサルスベリの俳句を。真夏の景色に強く共感できたので。
鎌倉・由比ヶ浜の虚子邸の庭にはサルスベリの木が植わっていて、虚子は、熱心に見上げて詠んだ若い頃を、庭を眺めながら著作にて回想しています。